調停でDNA鑑定が行われる場合の費用は?

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調停でDNA鑑定が行われる場合の費用は?

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嫡出否認調停、認知調停、親子関係不存在確認調停では、父親と母親の子供であるかどうかを判断しますが、調停の中でも話し合いによる合意で終了するような性質ではなく、遺伝的に親子である(親子ではない)確認が必要です。

そのため、DNA鑑定を父親または母親と子供の間ですることによって、親子関係の存否を科学的に確認することになります。

DNA鑑定費用は概ね10万円程度(委託する業者によって異なるようです)掛かり、費用は申立人の負担か、申立人の生活状況から負担が大きいとされる場合には、当事者間で分担することもあります。

また、認知調停はともかく、嫡出否認調停や親子関係不存在確認調停では、当事者に争いが全くないケースもあります。

父親の子供ではない又は親子関係がないと合意できているのに、民法上の嫡出推定があるために、仕方なく調停を申し立てている場合です。

これらの調停でDNA鑑定をせずに、当事者の主張から、父親の子供ではない又は親子関係がないとして、家庭裁判所がそのまま調停を成立させると、極端に言えば父母の共謀によっても、血縁上の親子を法律上の他人にすることができてしまいます。

これはあまりにも軽率で、子供のことを考えるとあってはならず、そればかりか作為的な母子家庭で公的な支給を受けられる結果を生み出します。

そのような事態を防ぐため、血液型で明らかに親子関係が否定されるケースを除くと、当事者が不要と思っていてもDNA鑑定がされることもあります。