会わせる側から見た離婚の面接交渉

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会わせる側から見た離婚の面接交渉

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正直なところ、離婚後(別居後)は夫と顔を合わせるのも嫌だという方は少なからずいます。

離婚や別居をするくらいですから、憎しみや生理的な嫌悪感を感じる男性としか夫のことを見られないのかもしれません。

父親が要求してきた面接交渉に応じる場合、お子さんも小学校の高学年くらいになれば、一人で面接交渉に行くこともできますが、幼少期にはあなたも付いて行く必要があります。

このときの両親の間に流れている空気を、子供は実によく感じ取り、そして記憶から消えることはなく悩むそうです。

お互いに嫌な態度を見せたり、言葉の端に表れる感情は、隠そうとしてもなかなか隠しきれるものではありませんが、それを見たお子さんがどう考えるかを、前もって自覚しながら面接交渉に臨みましょう。

何故かいきなり父親がいなくなり、定期的に外で会わなければならないことを理解するのにも時間がかかります。

せっかくの父親との時間を、お子さんに嫌な思い出として残すことは、離婚という重荷を背負わせた上に罪を重ねることに他なりません。

成長して離婚を理解する年齢になったとき、面接交渉のことを思い出す日がきっと来るはずです。

また、あなたは監護者なのですから、お子さんの気持ちが面接交渉に向いていなければ、いつでも父親にそれを伝えて取りやめることはできます。

お子さんが父親に会いたがっているのに、何か他の理由、例えばお子さんにとって面接交渉より魅力的な提案をして、「面接交渉に子供の意向で行かせない状況を作る」というようなことはやめましょう。

面接交渉はあなたの権利ではなく、お子さんと父親の権利であり、父親と会わせることが著しくお子さんの不利益になるのでなければ認めてあげるのも母親の務めです。

もう1つ、陥りがちなケースとしては、お子さんを通してあなたの言葉を父親に伝えるというパターンです。

これは、総じて否定的な意見を子供の口から話させることで、父親を納得させる方法として利用されます。

例えば、「お父さんに○○はできないって言いなさい」と、お子さんの意図に反して話させるということです。

ちょっと理知的なお子さんなら、すぐに両親が直接話せていない現状を悟り、そして人間関係というものを学んでいきます。

ましてや、父親が「どうして○○はできないの?」と聞いたときのことを考えてみましょう。お子さんは間違いなく「お母さんが…」と話します。

そして、父親は「本当はどう思ってるの?」と聞きます。もうおわかりの通り、このやり方はトラブルを引き起こしやすく、もしうまくいってもお子さんに少なからず悪影響を及ぼします。

顔も見たくない父親であるなら、全てにおいてお子さんのためと自分を納得させるしかありません。

面接交渉を妨害することは、お子さんにとっての利益も妨害していると考えれば、少しは我慢できるかもしれませんね。