証拠はできるだけ使わない-有利な離婚協議

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証拠はできるだけ使わない-有利な離婚協議

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協議をしていく上では、つい熱くなってしまい、持っている証拠で夫を責めたくなるのはわかりますが、カードとして使える証拠はできるだけ出さないで切り札にしておくのが得策です。
証拠を出して一方的に畳みかけ、有利な条件を認めさせるのも1つの方法ではありますが、遺恨を残すと離婚後に影響してしまう可能性もあるので、どうしても夫の主張を覆したいような場面で出すべきでしょう。

また、証拠というのは持っていることを知られないほうが、夫は自由に主張し、うっかりボロを出してくるかもしれません。
それを証拠でいつでも覆せる状況にありながら、あくまでも証拠を持っていないフリをして交渉していくほうが良く、どうしても有利にならない時に証拠を使うべきです。

特に金銭的な離婚条件というのは、必ずしも離婚時で全て清算されず、離婚後にも継続して支払いを受けることが多くあります。
夫が約束を守らない可能性も考えると、できるだけ関係を悪化させずに協議を終えたほうが後のためです。

確かに離婚後でも強制執行などの手続きを踏んだり、調停や裁判に訴えることも可能であるとはいえ、スンナリ支払ってくれるのが最も良いのは言うまでもありません。
場に出してしまったカードは、もう使うことができないという点を肝に銘じ、安易に証拠を出して夫の態度を硬化させないように気を付けましょう。