診断書-DVと認定を受けるために

女性のための離婚知恵袋

診断書-DVと認定を受けるために

男性の方はこちらもどうぞ→離婚知恵袋[男性版]

警察への被害届と並んで、DVを証明するために使えるのが医師の診断書です。
ただし、医師というのは傷を診断するのであって、夫からの暴力を診断するのではないということに注意してください。
傷の状態や経緯の聴取で、暴力を受けた可能性について判断はできても、怪我の原因が夫にあるかどうかなど、医師に判断できるような内容ではありません。

DVの場合、日常的に起こり得るような場所と異なる場所にも傷ができます。
例えば、背中に打撲のような傷を作るには、単に転んだだけでは難しく、自分から背中を強打するような物に向かってぶつかっていくといった、不自然なことをしなければならないでしょう。

子供が虐待の跡を大人に見つけられ、更に虐待に繋がることを恐れて「階段から落ちた」などと理由を付けることがありますが、どう考えてもアザだらけになるように転ぶのは難しいものです。
1つの問題として、DV詐称が挙げられますが、打撲の傷を付けるには、かなり痛い思いをして自らを傷つけなくてはならないので、普通はそこまでしないと考えられています。

診断書は大抵の場合、数千円で発行してもらうことができ、病院によっては金額が異なります。
診断書には様式(書式)があり、何も指定しなければ病院の様式で作成されます。
もし、既に利用用途が決まっていて、様式が指定されているのであれば、それを渡すことで様式に沿った診断書も作成してもらえますが、その場合は値段が上がるのが通常です。

様式を指定しない場合でも、単に発行してもらうのではなく、DVの証拠として後日法的な手段の証拠として利用する可能性を必ず伝えておきましょう。
診断の結果(怪我の状態)に関することはもちろん、全治どのくらいであるかなど、詳しいに越したことはありません。
また、医師はあなたから経緯を聞いて、夫の暴力であることは推定できても断定はできませんので、怪我の原因として夫からの暴力であるという記載はしてもらえないのが通常です。