親権で家庭裁判所が見るポイント-離婚の原因

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親権で家庭裁判所が見るポイント-離婚の原因

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離婚の原因がなぜ大切かというと、離婚後の子供が離婚原因による影響を受ける場合には、子供の不利益と判断されるからです。

例えば、育児を放棄していたり、虐待の事実があった場合など、直接子供と関わる原因だと重く見られてしまいます。

離婚することになる直前にそうした行為があると、改心しているという立証も難しく、あなたが不利になるのは避けられないでしょう。

一般的には不貞も親権に影響しそうですが、不貞の相手への愛情と子供への愛情は直接結びつかないため、育児放棄などに比べるとまだ親権への影響度は少ないと思われます。

しかし、思春期の子供となると多感で、親の不貞で離婚したということも理解できますから、一概に不貞が軽く見られるということでもありません。

また、不貞が原因の場合、相手のところに通い詰めて育児を放棄したと主張されると、極めて難しい状況に置かれます。

いずれにしても、離婚原因があなたにあって有責であるなら事実は変えられないので、離婚した後にどうやって子供を育てていくつもりなのか、そのための準備として何をしているのかという主張で、過去の事実を論点から外して対抗しましょう。

有責であるだけでハンデになっており、今は子供の将来を真剣に考えて行動しているという姿勢を見せることが大切です。