親権で家庭裁判所が見るポイント-周りの協力

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親権で家庭裁判所が見るポイント-周りの協力

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通常、どのようにしても、1人の人間が勤務をしながら子供の監護と同時に収入を得るのは難しく、家にいながら収入を得られるような自営業によってしか成し得ないでしょう。

そう考えると、親権者以外に子供の監護ができる存在というのは、親権者を決めるにあたって非常に重要であり、特に親族の存在は重要視されます。

保育所に預ける方法でも、親権者は勤務することが可能ですが、一種の金銭的な契約である保育所と、血縁である親族の協力による監護とでは、やはり親族による監護の方が重く見られます。

親権者は予測できない疾病や事故等により、子供の監護ができなくなる可能性がいつでもありますから、そのときには時間単位で預ける保育所ではカバーしきれません。

また、子供が複数人いる場合、兄弟姉妹を引き離すことなく暮らせるかどうかも大切です。

こういった点では、親族による協力の方が融通も効きますし有利で、実家に住む又は実家の近くに引っ越す予定があると、監護面でアピールできます。

更には親族の場合、親子が困窮したときに援助を受けられる可能性が大きく、子供の生活基盤がより安定的になるという側面もあります。

あなたが親族と疎遠になっている場合もあるでしょうが、頼めば引き受けてくれそうな親族がいるなら、親権を得るための手段の1つとして協力のお願いを考えてみましょう。

あくまでも親権を得るまでの過程の話で、実際に親族の協力が絶対条件になる訳ではないですが、子供のことを考えると親族の協力というのは大きな鍵を握ります。