一方の責任にするのは困難-有利な離婚

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一方の責任にするのは困難-有利な離婚

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例えば親しい友人に、友人の夫の愚痴を聞かされたときの事を考えてみます。
あなたは友人の話だけを聞いて、一方的に友人の夫だけが悪いと考えるでしょうか。
話を聞くと同情して、その場では友人の慰めの言葉を掛けるかもしれませんが、友人の言葉に脚色がなく事実だけを話していると信じるでしょうか。
もちろん友人の話を信じるのでしょうが、あくまでも聞いた話が全て事実ならという仮定で、友人と話すはずです。

そういった観点で行われるのが、離婚における調停や裁判というものです。
一方の主張だけで、他方の責任を問うようなことはしませんので、必ず双方の意見を聞く機会が与えられます。
その上で、客観的に判断していくのであって、あなたがどれほど夫に責任があると考えていても、結果は違ってしまう場合も考えられます。
なぜなら、離婚で100%片方だけに責任があるというのは、それほどないと一般的に考えられているからです。

さすがに暴力は正当化できませんが、他の理由なら(浮気ですら)責任を軽減する言い逃れは可能です。
あなたが聞くと、夫が子供のように言い訳しているだけにしか思えなくても、調停委員や裁判官はそうは思いません。
裁判所の職員は平等でなくてはならないので、どのような主張でも一旦は必ず耳を傾けてくれます。

つまり、原因がどのようなものであっても、夫だけに責任があるという、はっきりした判断を得るのは、極めて難しいということです。
初めから全てを夫の責任とするのではなく、できるだけ夫の責任を重いとする方法が現実的な選択といえます。
離婚には複雑な事情が絡みますから、夫に責任がある事柄について、少しでも多く証拠を揃え、優位性が動かない状況を作ることが大切です。