DVシェルター-DVの実態と環境整備

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DVシェルター-DVの実態と環境整備

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配偶者暴力相談支援センターや警察にDVを相談した場合、特に緊急性が高いと判断されれば、DVシェルターといって加害者から隔離された生活拠点への移動を勧められることがあります。
緊急性とは即ち生命の危険を意味し、DVによる怪我や心身の衰弱が著しい場合に、公的機関やNPOなどが用意する施設に入所して、自立を支援していくという目的で設置されています。

一口にDVシェルターといっても様々で、完全にDV被害者だけが集まる専用の施設ではなく、自立が困難な人達への救援施設として存在することもあります。
「シェルター」という言葉のイメージから、外界と完全に断絶されているように思えますが、実際はそこまで厳密ではありません。

DVシェルターでの生活では、家具や家電製品は用意されており、日用品の配布も行われています。
そのため、生活に困るようなことがないのですが、あくまでも一時的な避難場所(数週間)としての目的から、生活保護の申請や離婚に向けての具体的な手続きについて検討を促されることもあるでしょう。
また、必ずしも無料で運営されていない場合もあり、安価ではあっても料金が発生するので、配偶者暴力相談支援センターや警察から紹介を受けた場合には、その点も確認が必要です。

DVシェルターというのは、夫から逃げる目的で入所するものなので、夫にDVシェルターの所在地が知られては困ります。
そのため、多くのDVシェルターでは外出や夫以外の来客も制限され、子供の通学も尾行を考えると制限される可能性は高いでしょう。

DVシェルターに入って一安心ではなく、夫から離れて自立していくための足掛かりとして、DVシェルターという施設が存在しています。