離婚の年金分割で基本的なこと
男性の方はこちらもどうぞ→離婚知恵袋[男性版]
離婚時には、夫婦で収めている年金の一部を分割して、年金受給年齢に達した以後に受け取ることができる年金分割制度が利用できます。
とてもややこしく、理解できるまで時間が掛かると思いますが、いろいろ説明していますので何度でも読み返してみましょう。
老後の年金収入は貴重なので、あなたに有利になるように年金分割の手続きをするのはとても大事です。
年金には、自営業を含む全ての人が対象になる国民年金(基礎年金)に加えて、会社員であれば厚生年金、公務員であれば共済年金という、2階建てと呼ばれる年金があります。
この厚生年金・共済年金は、国民年金分を含む(正確には違いますが含むと考えて問題ありません)ので、会社員や公務員であっても国民年金には加入しています。
年金そのものについては、このサイトで詳しく説明しませんが、大まかに言って以下の通りだと考えてください。
- ・あなたが自営業、農業、学生などなら、あなたがもらえる年金は国民年金分です。
- ・あなたが会社員(公務員)の場合、あなたがもらえる年金は国民年金分+厚生年金(共済年金)分です。
- ・あなたが専業主婦で夫の扶養になっている場合、あなたがもらえる年金は国民年金分です。
この仕組みは夫であっても変わりませんので、夫が会社員(公務員)なら、夫は国民年金分+厚生年金(共済年金)分をもらうことができます。
つまり、会社員や公務員は、国民年金だけの人よりも将来年金が多くもらえるということになります。
もちろん、夫だけではなくあなたも会社員や公務員なら、国民年金分+厚生年金(共済年金)分をもらうことができますが、夫の扶養になっている場合には、夫だけが年金を多くもらえることに注意しましょう。
年金分割は、この厚生年金(共済年金)分を夫婦で分けて、受給金額に反映させるための手続きです。