浮気の証拠になるもの-念書

女性のための離婚知恵袋

浮気の証拠になるもの-念書

男性の方はこちらもどうぞ→離婚知恵袋[男性版]

ここでいう念書とは、夫が浮気を自白して、そのことについて書面で残すという意味での念書です。
従って、既に浮気が発覚していて、それを夫が認めている場合についての話です。

もう認めているなら念書など必要ないのでは?そう思っているなら、浮気の証拠という点を少し甘く考えています。
あなたの前で浮気を認めることと、裁判官の前で浮気を認めることは全く違うからです。

裁判では訴えた側が証明できなければ、請求は退けられますので、証拠がない浮気など実に簡単に否定できてしまいます。
夫がそのことを知っている場合、確実に浮気は否定されてしまうので、そうならないために念書という形で証拠として残すのです。

本人直筆の念書は、それだけでも証拠としての価値はありますが、更に証拠として価値を高めるために、最低でも署名・捺印できれば証人として第三者の署名・捺印も欲しいところです。
ここでなぜ証人?と思うでしょうか。証人を用意するのは、脅迫して書かされたと後で主張されないようにするためです。
脅迫の事実があろうとなかろうと、脅迫されて書いたと主張されれば、証拠として提出した側は脅迫していないことを証明しなくてはなりません。
そのためには、第三者を介入させて証明してもらうのが、最も確実で手っ取り早い方法です。

もし裁判で使わないとしても、言い逃れできない念書を作っておくことは、協議でも調停でも離婚を有利にする上で必ず役に立つと考えられます。
念書だけでは法的な強制力はないので、あくまでも証拠として利用することが前提です。