調停は調停委員の意見を聞く場ではない-有利な離婚調停
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どうしても調停委員という第三者が介在すると、自分の思っていることが正しいのか間違っているのか気になるので、第三者の意見を聞きたくなり、大抵は聞くだけではなく賛同を得たくなります。
調停委員もあなたの主張に賛同してくれれば心強く、調停はあなたが有利のままで終わる可能性が高くなります。
ですが、果たして調停委員があなたの主張に賛同しない場合、あなたは主張を曲げるのでしょうか?
この点を良く考えておかないと、調停委員に意見を聞くという行為は何の意味も持ちません。
もし調停委員の意見であなたの考えが変わるなら、最初から夫の意見を少しは取り入れて交渉すれば、調停にならなかっただけの話です。
また、あえて聞かなくても調停委員があなたの主張に賛同しているなら、その意向で夫と話してくれるでしょう。
つまり、調停委員の意見を聞いて賛同を得ることは、あなたにとっての精神的な安らぎが得られるという結果だけで、調停が有利になる結果を生みださないということです。
意外に思えるかもしれませんが、潜在的に自分の主張に自信がないことが、調停委員の意見を聞くという行動に繋がっていきます。
調停委員の意見を参考にするときは、話し合いが紛糾してまとまらず、妥協点を見つける時にしましょう。
調停委員にしても発言には責任があるので、滅多なことでは意見を言いませんが、妥協案に調停委員の意見が反映されるなら、妥協案で成立させる義務感が調停委員に生じます。
そうやってうまく調停委員を巻き込んで、できるだけ少ない妥協であなたの主張を通すのが、調停で有利に事を運ぶ方法です。