調停への欠席はタブー-有利な離婚調停

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調停への欠席はタブー-有利な離婚調停

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調停は欠席も可能で、欠席についても罰則もなく、夫が調停の場に現れず、調停が不成立で終わることも考えられます。
しかし、調停を欠席したという事実は、少なくともトラブルを話し合いで解決する意思がないと判断されても、全くおかしくありません。

おおよそ月1回の調停期日には、2人の調停委員は都合をつけて、調停の場に出席しています。
調停委員はそれが仕事とはいえ、来ない人のためにスケジュールを調整して裁判所まで出向かなければならず、何度も繰り返されると心情的に感じるところがあってもおかしくないでしょう。
ましてや調停を申し立てた側が欠席するなど、本当に解決する意思があるのか疑われてしまいます。
仮に調停に出向いた結果、話し合いの成果がないとしても、調停に出てくるだけで解決しようとする意思があるとみなされるので、欠席よりはまだマトモでしょう。

また、あなたは毎回出席し、夫が欠席する状況は少なからず同情を誘います。
調停は調停委員を味方につけるかどうかで結果が大きく変わりますから、逆に言えば、夫がある程度欠席してくれた方が都合が良いくらいです。
ただし、夫が時間稼ぎや、あなたを焦らせて交渉を有利にしようと考え、わざと欠席している状況も考えられるので、その場合は欠席が不利であることを認識してじっと待ちましょう。
焦ってしまい不利な条件で調停を終わらせてしまうのでは、何のために調停を申し立てたのか意味がわからなくなってしまいます。

欠席戦法を使われた場合の唯一の難点は、調停の期間が非常に長引くことですが、それでさえ調停不成立後の裁判への陳述で利用(夫に調停の機会を与えても解決の意思を示さないと主張)できるので、何の意味も持たないというわけではありません。