清算的財産分与-不動産
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不動産については、売却前提なら、売却した金額を分けるだけなのでわかりやすいですが、不動産はそのままどちらかが所有し、評価額を分与するとなると大変です。
まず、その価値が問題になりますが、大抵の場合、時価がいくらであるかというのは素人が出すのは難しいでしょう。
路線価や公示価格、固定資産税評価額などを参考にしても、実際に時価となるとそうはいきません。
それでも財産分与はしなければならないのですから、公に発表されている不動産取引価格情報や、購入時の金額など、さまざまな情報を活用しましょう。
金額が決まらない場合には、不動産業者や不動産鑑定士に依頼することになるのですが、不動産業者は売ることを前提で査定するので、売れる予測もつかなければ安くなりますし、不動産業者の利益分や買主の値下げ交渉なども加味して金額が決まります。
一方、不動産鑑定士の場合には、より正確な数字が得られますが、費用が掛かってしまいます。
なんとか金額さえ決まってしまえば、後は協議して分与するだけです。
- ・売却なら売却金をどのくらいの割合で分けあうか
- ・所有ならどちらの名義にするか
- ・登記手数料や固定資産税等の負担
- ・ローンがある場合にはどうするか
こういったことを決めていくことになります。