相手の主張に惑わされるな-有利な離婚調停

女性のための離婚知恵袋

相手の主張に惑わされるな-有利な離婚調停

男性の方はこちらもどうぞ→離婚知恵袋[男性版]

調停においては、あくまでもお互いの主張を一旦は事実として調停委員は受け止めます。
そこで、根も葉もない事実に反することを持ち出して、あなたの主張をかき乱してくる作戦が良く用いられます。

そのような作戦は無意味に思うかもしれませんが、家庭内で起きた事実を調停委員は把握できるはずがないので、夫も必至になってもっともらしい嘘を並べ立てます。
この場合、夫の用意した土俵に乗ってしまい、その弁明に終始しては、無駄な時間を過ごして主導権を握られてしまいかねません。

これは1つのチャンスで、夫が事実無根の主張をすればするほど、それが嘘だと判明した時の心証は悪くなります。
逆に考えれば、「言ってはいけない事」を言ったほうが交渉では負けるということです。
あなたは冷静になり、持っている証拠を少しずつ提供して、嘘だと証明すれば良いのです。
最初から証拠を出してしまうと、夫は明白な嘘などついても意味がないので、その機会は失われるでしょう。

夫に自由に喋らせてから証拠を出して否定するのと、最初から証拠を出して認めさせるのでは、まるで調停委員への心証が異なります。
夫が調停の場でも平気で嘘をつくような人間であると、調停委員に知ってもらう機会を、ご丁寧にもわざわざ向こうから提供してくれているのです。

証拠が無くても、常識的に判断してどちらが正しいか訴え続ければ、調停委員には必ず伝わります。
カッとなって、こちらも嘘をついてしまっては相手の思うツボで、常に事実だけを話していれば、動揺することはありません。
一方の不利は一方の有利なので、あなたは不利にならない方法を選ぶだけで自然に有利になっていきます。